SSエピソード11


「はっ!」
バルタの動きは10年前より格段よくなっていた。
ソルドは両手の掌に剣を生やすと腰を深く落とした。
「ソードアーマー!」
(なんだ…この技は)
ソルドは腰を深く落としたまま動かなかった
(さっさと攻めるが吉か…)
「飛燕…」
バルタの蹴りはソルドの腹で受け止められていた。
「なっ…固い…」
(クソッ足が…)
バルタはバックステップしてバルタと間合いを取った
(クソッ一体なんなんだよ…)
「もしかして…」
「どうした?グリーグ
「わかった!バルタさん、そいつは皮膚のしたに何かで…いや鉄でコーティングしているんです!」
「なんだと!」
「その通り…強くなっているのはお前だけではない。」
「一筋縄では行かないということだな…」
「そういうことだ」
ソルドは剣を掌から消すと元々持っていた剣に手をかけ、居合の構えをとった。
(あれは…!)
「秘剣鬼人壱式《きじんいちしき》!」
ソルドは消えた
(気配を感じるんだ…)
突如現れたソルドの剣は空を切った
「何!」
「よそ見している暇はないぜ!」
「くっ!」
ここぞというばかりにバルタは猛攻をしかけた
「うおぉぉぉぉ!」
(やばい!)
ソルドはバルタの上段からの剣を受けた。
「今だ!衝撃剣!」
再びソルドは受けた…だが今回は違った
「体が……」
ソルドは全身が痺れたように動けなくなっていたのだ
「これでもう逃げられないぜ…居合神風《いあいかみかぜ》!」
「くっ…ソードアーマー!」
「むだだ、この型は鉄をも切る!……最後に一つ……」
「諦めろ…」