SSエピソード9


「これが俺の知っている全てだ。」
「あの〜」
「なんだ?ライク」
「俺も心月流道場に通っていました!」
「そういえばそうでしたね。」
「そうか…じゃ
ドガァン
「なんだなんだ。」
「やはりな…そろそろだとは思っていたが。」
「な、なんなんですか!バルタさん!」
「お前達を消すために悪魔達が探しているんだよ。時間もない…グリーグ!何か武器を使ったことはあるか?」
「いえ。」
「バルタさん。でもグリーグはかなりコントロールがいいですよ。前射撃で主人の人が泣きましたもん。」
「そうか…すこし待ってろ!」




「ほら、これがライク。そしてこれがグリーグ。」
ライクは剣を、グリーグは弓を手渡された
「ライク、その剣は伝説の鍛冶職人シリュウが作ったと言われているものだ。」
「それならバルタさんが…」
「いや、俺には使いこなせなかった。どうやらこの剣にはなにかしら能力があるみたいだ。なにしろあのシリュウが作ったんだからな。」
「あの…なんで私は弓なんですか?」
「あいにく、銃がなくてな、済まないが弓でよろしく頼む。あっそうだ!あとこれも渡しておこう。」
グリーグは本を渡された。
「バルタさん…これは?」
「君ならいつか召喚術が使えるようになるだろう…それはそのための本だ。」
「いいんですか?こんな貴重ものを。」
「いいさ、俺が持っていても宝のもちくされだ。」
「ありがとうございます!いつか使えるようにきっとなります!」
「あぁ…」
ドガァン
「近いな…よし!いくぞ。」
「「はい!」」



ザザザザザザ
「これから一体どうするんですか。バルタさん」
「うむ、説明しよう。今からしなければならないことは三つある…一つめはサタンの弱点などを探ること。二つめは強い仲間を集めること。そして三つめはライクの剣を完成させることだ。」
「剣の完成?」
「そうだ…その剣はシリュウの最高で最後の剣だ。シリュウは最後にこう言い残してある。(再び悪魔あらわれし時、我が剣は完成する。剣はまだ未完成だ。悪魔のもつ紅玉を集めしとき剣は完成し、魔王でもきることができるであろう。)とな。」
「紅玉は本当にあるんですか?」
「ああ、実際に俺が拾ったものだ。ライクに渡しておこう。」
「ありがとうございます!」
「よし、早くこの森から抜けるぞ!」
「まて…」
「この声は!」