SSエピソード15


あたりはかなり深い森だったからもともと暗かった…だがソルドが何かを始めた瞬間あたりがさらに暗くなりひんやりしてきた
(こいつはやばいな…)
ライクの勘がそう告げていた
そのときソルドは顔をあげた
「またせたな……これがせっしゃの本気だ」
ソルドの体からどす黒いオーラのようなものがでていた
「こい…この状態になった以上貴様に勝ち目はない。先手は譲ってやろう…」
「後悔すんじゃねーぞ…」
そういうとライクは走り出した。剣を直したまま…
「貴様、素手でせっしゃにかてるとでも…」
「ああ、思ってるさ」
ライクは殴りかかった。たがそれをソルドは軽々とよけていく。そしてライクのパンチを避けたときにライクは少し体制を崩した。
「隙ありぃぃぃぃぃ!!」
ソルドは上段から剣をライクの頭に振り落とした。だが、ソルドの剣はライクにあたったと思った…だがそれは直前で止まっていた
ライクが両手で剣を止めていたのだった。真剣白羽取りだ…
「なっ…」
(この技が決まらなければ負ける…)
「喰らえっ!崩竜拳《ほうりゅうけん》!」
ライクの鋭いパンチがソルドの顎にヒットした
(意識が…飛びそうだ…)
「まだまだいくぜ…」
そういうとライクは剣に手をかけた。
「弐連《にれん》!」
ライクは素早い動きでソルドを切り付けた
「まだまだ止まらないぜ!秋沙雨!」
ソルドの体は無数の突きで切り刻まれていく
「とどめだ!居合桜桃《おうとう》!」
ライクはソルドの腕を切り上げた
「ぐあああぁぁぁぁ!」
「散れ…桜のように…」
勝負は決着したようにみえた…